Add _i18n/ja/_posts/2025/2025-05-09-jser-mcp.md

Author: azu

_i18n/ja/_posts/2025/2025-05-09-jser-mcp.md

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+title: "JSer.info のMCPサーバを公開しました"
+author: azu
+layout: post
+date : 2025-05-09T12:30
+category: 雑記
+tags:
+    - JSer.info
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+AI Agentなどから、JSer.info のデータへアクセスするための [Model Context Protocol (MCP)](https://modelcontextprotocol.io/introduction)サーバーを公開しました。
+
+## [`jser/mcp`](https://github.com/jser/mcp)とは
+
+[`jser/mcp`](https://github.com/jser/mcp)とは、[JSer.info](http://JSer.info) のデータセットへプログラムからアクセスするための MCP サーバーです。
+MCP は、AI エージェントや開発ツールが外部のデータソースや機能と連携するためのプロトコルです。
+`jser/mcp`を利用することで、JSer.info が紹介したアイテムや書いた記事、URLのプロダクト名(JSer.infoの紹介で利用している)などを取得できます。
+
+## [`jser/mcp`](https://github.com/jser/mcp)の提供するtools
+
+`jser/mcp`に接続することで、以下のツールが利用可能になります。
+
+- **`jser_search_items`**: JSer.info に登録されているアイテム（記事、スライド、ライブラリなど）を、タイトル、説明文、URL、タグといった情報に基づいて検索します。複数のキーワードを指定した場合は OR 検索として扱われます。
+- **`jser_search_posts`**: JSer.info の週刊まとめ記事を、タイトル、説明文、URL、タグといった情報に基づいて検索します。
+- **`jser_product_name`**: 指定された URL からプロダクト名（例: Deno, React）を推定して取得します。関連情報として、その URL がリリースノートである確率やバージョン情報が含まれることもあります。
+- **`jser_week`**: JSer.info の週刊まとめ記事を、号数を指定して取得します。
+- **`jser_weeks`**: これまでに公開された全ての JSer.info 週刊まとめ記事の情報を取得します。
+- **`jser_weeks_between`**: 指定した日付の範囲内に公開された JSer.info 週刊まとめ記事の情報を取得します。
+- **`jser_week_with_item_url`**: 特定のアイテム URL が含まれる JSer.info 週刊まとめ記事の情報を取得します。
+- **`jser_item_with_item_url`**: 指定した URL に合致するアイテムの詳細情報を取得します。
+
+これらのツールを利用することで、「特定の JavaScript ライブラリについて言及している JSer.info の記事一覧を取得する」といったデータ収集や、「JSer.infoスタイルでURLの記事を解説して」といったことができます。
+
+たとえば、[jser-info-article.prompt.md](https://github.com/jser/jser.info/blob/gh-pages/.github/prompts/jser-info-article.prompt.md)のようなプロンプトを使って、次のようなURLを渡すと、JSer.info スタイルで記事を解説してくれます。
+
+- URL: https://github.com/reduxjs/redux-toolkit/releases/tag/v2.8.0
+
+```
+Redux Toolkit v2.8.0リリース。  
+React Nativeのパッケージエクスポートを修正/Infinite Queryのページパラメータ関数に`queryArg`を追加。
+```
+
+のような記事の説明文を生成できます。
+
+## `jser/mcp`の利用方法
+
+`jser/mcp`は、VSCode などの MCP クライアントから利用できます。
+主な利用方法として、公開されているリモートサーバーへ接続する方法と、ローカル環境でサーバーを起動する方法があります。
+
+### リモートサーバーの利用
+
+公開されているリモートサーバーのエンドポイントは `https://mcp.jser.info/mcp` です。
+
+#### VSCode での設定例 1: コマンドラインからの追加
+
+VSCode がインストールされている環境では、ターミナルから以下のコマンドを実行することで MCP サーバーの情報を追加できます。
+
+```bash
+code --add-mcp '{"name":"jser-info-mcp","url":"https://mcp.jser.info/mcp"}'
+```
+
+#### VSCode での設定例 2: `settings.json` への追記
+
+VSCode の `settings.json` ファイルに以下の設定を記述することでも利用可能です。
+
+```json
+{
+  "mcp": {
+    "servers": {
+      "jser-info-mcp": {
+        "url": "https://mcp.jser.info/mcp"
+      }
+    }
+  }
+}
+```
+
+### ローカルサーバーの利用
+
+ローカル環境でサーバーを起動して利用することも可能です。
+
+1.  ターミナルで`@jser/mcp` パッケージを実行してサーバーを起動します。
+    ```bash
+    npx @jser/mcp
+    ```
+2.  VSCode のコマンドパレット (Cmd+Shift+P または Ctrl+Shift+P) から「MCP: Add Server...」を選択します。
+3.  サーバー URL として、ローカルサーバーがリッスンしている `http://localhost:14561/mcp` を入力し接続します。
+
+## データソース
+
+JSer.infoのデータは[jser/dataset: JSer.infoのデータセットや処理ライブラリ](https://github.com/jser/dataset)で扱えます。
+基本的に今まで紹介した記事や投稿した記事がJSONとして取得できるようになっています。
+
+URLからプロダクト名(ライブラリ名)を取得するのも過去のJSer.infoのデータを元にしています。
+この機能は単体のWeb APIとしても公開しています。
+
+- [JSer.info Product Name API](https://github.com/jser/product-name)
+
+## 関連情報
+
+`jser/mcp`に関する詳細や最新情報については、以下のリポジトリを参照してください。
+
+- リポジトリ [https://github.com/jser/mcp](https://github.com/jser/mcp)