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why_CUI.md

File metadata and controls

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何故CUIを使うのか?

Linux実習では,端末を使って CUI を取り扱う練習を行う. 多くの受講生は CUI よりも GUI に慣れており,「何故わざわざこんな分かりにくいものを使うのか」と思うかもしれない. そこでこのページでは,CUI を使うメリットを実感できる例を紹介する.

具体例

あくまで便利さを実感してもらうことが目的なので,いずれの例についてもコマンドの詳細については殆ど解説しない. 現時点では,「一つ一つのコマンドの意味」はあまり気にせず, それよりも「何が起きているか」をしっかりと理解してもらいたい.

for ループを用いたファイルの一括生成・移動・削除

まず,以下の2つの操作を行い,それぞれの画面に同じディレクトリたちが表示されることを確認する.

  • Nautilus(フォルダっぽいアイコン) を起動する.
  • 端末(左上のボタンを押して,「端末」と検索)を開き,ls と打ってEnter.

次に,Nautilus で「ドキュメント」のアイコンをダブルクリックして,「ドキュメント」ディレクトリに入ろう. 端末でも同じことをするために,cd ドキュメント と打ってEnterを押す. ここでも同じディレクトリやファイルたち[^1]が表示されるはずである. [^1] 「どちらも空」かもしれない

ここまでは Nautilus と端末で全く同じ操作をしてきたが, ここからが端末の腕の見せどころである. 以下の文字列を一行ずつ入力し,Enterを押して実行してほしい. ただし,以下の2点に注意.

  • 一行実行するたびに Nautilus を確認して,何が起きたのかを「自分の目で」確かめること. Nautilus を眺めるだけではなく,適宜ファイルのアイコンをダブルクリックして,中身を確認すると良い.
  • 行頭の $ は入力しない.これは「目印」のようなものである.(実際,端末に元々表示されているはずである)
$ for i in a b c d e; do echo "hoge $i" > test$i.txt; done
$ for i in a b c d e; do mv test$i.txt hoge$i.txt; done
$ for i in a b c d e; do rm hoge$i.txt; done

for ループを用いて,たくさんの TeX ソースを一斉にタイプセットする

たくさんの TeX ソースが手元にあり,それらを一斉にタイプセットするには,以下のコマンドを実行すれば良い.

$ for f in *.tex; do platex $f; dvipdfmx ${f/tex/dvi}; done

ただし,実習環境の Ubuntu には TeX がインストールされていないので,このコマンドは実行できない. 上記を試したいのであれば,TAに TeX のインストール方法を聞くこと.